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マンションの居住者と管理組合の災害に対する備えは、一般住宅と町内会の場合に加えて、重層で高密度な共同生活という面で、独自の心構えが必要です。災害は必ず、しかも、不意に襲ってきます。大規模災害に見舞われる前に、まず「備え」への第一歩を踏み出しましょう。

地震は必ず起こる、という心掛けが必要。

南関東で起こった被害地震のグラフ
地震国である日本には、近い将来に発生が予想されている大規模地震がいくつもあります。
関東では、「首都直下型地震」が今後100年前後で発生するといわれています。たとえば、東京湾北部が震源、冬の夕方18時に発生、風速15mという条件ではマグニチュード7.3、震度6強クラスで、想定死者は1万1、000人以上。全壊建物は85万棟、避難者数は700万人、帰宅困難者が650万人に上るといわれています。
関西でも大阪府豊中市から大阪市中心部を通っている「上町断層帯」が活動した場合、御堂筋や地下鉄などの主要交通施設や商業地、住宅が被災し、大阪の都市機能が麻痺することは必至です。
さらに東海でも「東海地震+東南海地震+南海地震」の発生が予想されています。この3つの地震が同時に発生した場合には、揺れによる被害、津波による被害とも我が国最大級になることが予想されています。
〈参考資料〉
「首都直下地震の被害想定(概要)」「東海地震に係わる被害想定結果について」「東南海、南海地震等に関する専門調査会」(内閣府)「地震について」(気象庁HP)

出火時の脱出経路は大丈夫?

イラスト
マンションは火に強いコンクリートでできているから安全と思いこんでいませんか? もちろんマンションは延焼しにくい構造で、住民が避難するまでの時間を確保するように設計されています。しかし自分の世帯から出火して気がついたら玄関側は火の海、バルコニーから避難しようとしたものの、隣戸のバルコニーとの境には障害物が置いてある…こんな状態では逃げ遅れてしまうかもしれません。日頃から避難経路の障害物を取り除いたり、消火器の位置を確認しておくなどの備えが必要です。

ゲリラ豪雨で思わぬ水害が発生!

近くに川や農業用水路があるマンションはもちろんですが、地球温暖化の影響か、予測が難しいゲリラ的な集中豪雨が各地で起きています。下水などへの排水が間に合わなくなると、駐車場やロビーなどが思わぬ浸水被害に遭うこともあります。想定外の豪雨や台風が訪れたとき、お住まいのマンションがどのような状況になるか、しっかり把握できているというケースは少ないのではないでしょうか。

悲観的に準備して楽観的に行動せよ!!

大地震に遭遇したら、まず自分と家族、そして近くにいる人(隣人・同僚)たちの安全が第一です。そして、余震や混乱が続く中、生き延びるために必要なのは自助努力と互助努力です。不条理な災害に対して、ただ逃げたりあきらめたりするのではなく、災害を迎え撃つ準備と戦う勇気が必要です。家族・地域・企業それぞれの防災力を高めるために、備蓄すべき防災用品も実践で役立つものでなければなりません。
山村 武彦氏

防災システム研究所
山村 武彦 氏

過去1,200回を超える防災講演会やマスコミ出演を通じ、防災意識啓発に活躍中。世界中の災害現地調査は120回以上にも及ぶ、実践的防災・危機管理対策の第一人者。
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