「対犯力」を高める。

宇津木 啓作

PROFILE 宇津木 啓作 東急セキュリティ株式会社営業本部 ホームセキュリティ営業部担当主任 防犯設備士 警視庁振り込め詐欺被害防止アドバイザー

住まいを防犯の観点からチェックし、より堅固で効果的な提案を行う住宅セキュリティの専門家。これまでに数多くの住まいをチェックしてきた経験を生かし、犯罪防止の啓発にも努めている。

マンション犯罪に対応できる「対犯力」を備えることは、住まいの安心への第一歩。
今回は「対犯力」を高めるコツをセキュリティーの専門家である東急セキュリティの防犯設備士・宇津木氏にアドバイスしていただきました。

マンション全体を見渡した、「対犯力」向上のアドバイス

マンション全体を見渡した、「対犯力」向上のアドバイス

 マンション全体の「対犯力」アップには、大きく二つの柱があります。

 第一は、環境整備。オートロックや防犯カメラなどが設置されていないマンションではまずこれらの設備の導入を検討し、また住民の死角になる空間がないかのチェックや、外周フェンスの不備なども確認してみましょう。

 もう一つの柱は、住民の意識整備です。「対犯力」を向上させるには、住まう方が危機感を持つことが重要。侵入者は声をかけられることを極端に嫌うので、日頃から住民間に挨拶の習慣があると、侵入のリスクは非常に小さくなります。

 意外に皆さんが知らないのが、侵入者は玄関など通常の出入り口から入ってくるケースが圧倒的に多いこと。オートロックのマンションでも、住民と一緒に入ってくる「共連れ」などに十分注意しましょう。

POINT マンション全体(共用部分)の「対犯力」ポイント

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さまざまな犯罪から大切な財産と家族を守る、お部屋の「対犯力」

さまざまな犯罪から大切な財産と家族を守る、お部屋の「対犯力」

 マンションの侵入被害の特徴は、多くの住宅が同時に被害に遭うことが多い点です。いったんマンションに入り込んだ侵入者は、入りやすい住戸を選び無差別に侵入するケースが多いのです。

 戸建て住宅に比べると一般的に侵入被害が少ないとされるマンションですが、侵入された際には複数被害が出やすいという側面もあることを知っておきましょう。

 お部屋への侵入経路で最も多いのが、玄関およびベランダ。特に無施錠のスキを突いての侵入が圧倒的に多くなっています。これを防ぐ最も効果的な方法は「常に施錠するクセをつける」こと。特にゴミ出しや新聞・郵便物を取りに行く際など、ほんのちょっとしたスキに注意。犯罪者はあなたの「うっかり」や「気のゆるみ」を狙っています。

 また、侵入者が宅配業者などになりすまして訪問することもあるため、宅配便の受け取りは、玄関を開ける前に、発送者を確認しましょう。

 防犯設備としては、ピッキング対策錠への交換や玄関ドアにカバープレート(施錠の有無が外から見えないようにするもの)を取り付けたり、窓に関しては追加錠や防犯フィルムなどの対策を施しましょう。

 高層階にお住まいの方ほど、玄関や窓の施錠意識が薄くなりがちです。高層階でも侵入される恐れがあるのでご注意を。

お部屋への主な侵入手口 平成23年 侵入窃盗の侵入手段別割合

POINT お部屋(専有部分)の「対犯力」ポイント

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