特集Ⅰ

衣替えこそチャンス!
クローゼットの衣類を
スッキリ収納する方法。

クローゼットの収納は、片づけの三大お悩みの一つとも言われており、
試行錯誤を重ねている人も多いことでしょう。
この衣替えをチャンスに、そのお悩みをスッキリ解決しませんか。

もうすぐ7月、夏の訪れも間近ですね。
クローゼットを眺めて「衣替えしなくちゃ」と思いつつ、
大量の衣類を前にため息をついてはいませんか?

この方法で自分とクローゼットを把握

「服があり過ぎてクローゼットが片づかない! 着たい服が見つからない!」

クローゼット収納によくある悩みですが、同時に「服をいっぱい持っているのに着るものがない」「何を着ればいいのか分からない」という悩みを持つ方も多いです。

私も昔はそうでした。いろいろな服を着たいと思い、たくさんの服を持っていました。しかし、全部を把握できず、着ていない服も多かったのです。そんな私はライフオーガナイズに出会って変わりました。クローゼットを“好きでよく着る服”でいっぱいにして、服選びと衣替えが楽になるようにと、片づけを一大決心。自分のライフスタイルに合う服を選ぶために、自分の生活シーンと、それに合う洋服を選んで、その割合が適切かどうかを見直しました。

実際のところ、何を残して何を手放すのか……それを決めるのが一番難しいのでしょう。「いる・いらない」「着る・着ない」というような二択で考えると、保留しがちで決めることができません。そんなときにオススメなのが、2つの指標を使うことです。

下図のように、「好きかどうか」「着ているかどうか」を組合わせて考えてみます。

①好きで着ている服

そのままクローゼットに残すことができて、これからも増やしていきたい服。

②好きだけれど着ていない服

工夫したら着ることも可能?

着られそうになければ、手放すことを検討したほうがいいかもしれない。

もしくは思い出の服。

③好きではないけれど着ている服

手放すこと、もしくは買い替えを検討したほうがいいかもしれない。

④好きではなく着ていない服

手放す服。

この4つに分けることができます。この方法だと、残す服が決めやすくなります。

クローゼットはあなたを映す鏡

残す服が決まっても、今のクローゼットでは収納場所が足りない場合は、2つの方法からどちらかを選びましょう。1つは服を手放さずに収納場所を増やす。もう1つは収納場所は増やさず、服を適正量にする。この選択は、片づいた状態を維持するためにとても重要です。

私の場合は、コンパクトな家に合わせて服を手放し、今あるクローゼットに収めることを選びました。服は適正量になるまでセレクトを繰り返しましたが、「バッグが大好き」な気持ちを大切にして、バッグの適正量は考えませんでした。使う機会がなくても、たまに眺めるだけでも、持っていたかったのです。服は着るものを、でもバッグは好きな気持ちを優先。ただし、決めた場所以外に新しい収納スペースは作らない。これが私の選択した価値観です。

片づけ方法は人の数だけ、暮らしの数だけあります。なぜなら、好みも思考も行動も家の大きさや間取りも違うから。住んでいる自分が良ければ、全部良いのです。

服を全部取り出して、自分がどんな生活をしたいのか、何が必要で何が好きなのかを考え、一つ一つをセレクトしてみてください。最初は迷うことも多いかもしれません。でも、繰り返すことで自分の価値観・優先順位が分かって、選べるようになります。

片づけは、自分自身と自分の価値観に向き合うこととも言えるのです。

かみて 理恵子さん

株式会社 収めるしくみ研究所
代表取締役

かみて 理恵子さん

アパレルパタンナー・IT系コールセンター等の仕事に25年間従事後、思考と空間の整理を行うライフオーガナイズに出会い、片づけのプロに。「第二の人生は50歳から準備」をモットーに、片づけのコンサルティングや現場サポート、セミナーを行っている。

ライフオーガナイズとは…暮らしのストレスを軽減し、有意義な人生を生きることを目的とした片づけの考え方。思考や感情の整理から始め、暮らしを最適化することを目指す。「捨てる」から始めないアプローチが特徴。

10分で衣替えが可能!

スッキリ&使いやすいクローゼットの作り方。

『暮らしの窓』2018年3月号でも紹介した「衣替え・衣類収納アンケート」の結果では、
8割の方が「衣替えは嫌い」と回答。「収納が面倒」「時間がない」などの理由が挙げられました。
ところが、かみて流クローゼット収納では、なんと10分で衣替えが可能! 
クローゼットを使いやすく、スッキリ整頓するテクニックをご紹介します。

STEP1

着るもの・使う物を
優先して収納しよう!

 何がどこにあるのか分からず、衣替えにも手間取ってしまうクローゼットには、実は使わない物がたくさん収納されていることがほとんどです。右ページの考え方に沿って、クローゼットの中身を総点検。不要なものは手放し、思い出の物は別の収納場所にしまうなどして、クローゼットには、着るもの・使う物を中心に収納します。

クローゼットの容量以上の物を持っていても、クローゼットをうまく使いこなすことはできません。持ち物がどうしても納まりきらない場合は、収納場所を増やすことも検討します。

STEP2

動線を意識して、
収納場所を決めよう!

 服を着たり脱いだりする際の動きに注目してみましょう。動線と収納場所の関係を見直すことで、脱ぎ着の時間短縮になったり、元に戻しやすくなって服の置きっぱなしが減ります。

アクセサリーやタオルは、鏡のある洗面所に置いたり(写真)、コートや帽子は、玄関収納に納めても(写真)。クローゼットだけが収納場所ではありません。

STEP3

奥行を活かし、
前後を入れ替える箱を使おう!

 衣替えを簡単にするには、オンシーズン物とオフシーズン物をあらかじめ分けておくことが、最大のコツです。マンション収納は奥行が深めなので、オフシーズンの物を奥に、オンシーズンの物を手前にしまっておけば、前後を入れ替えるだけで衣替えが完了します。

たたみ収納のシャツやセーターは、棚のサイズに合わせた箱を用意し、季節ごとに箱に分けて入れます。季節外の箱はクローゼットの奥へ(写真)。かける収納では、オフシーズン物にハンガー部分を覆うカバーをかけておけば、一目瞭然。汚れも防げます(写真)。

ワンポイント・アドバイス
ハンガー統一でスッキリ

ハンガーを統一すると、クローゼットの見栄えがよくなります。私は無印良品の洗濯用ハンガーを、洗濯干しからクローゼット収納まで統一して使用。女性物ワンピースなど滑りやすい服やパンツには、ドイツの「MAWA」のハンガーを使っています。

紙袋を利用して仮置き収納

ぴったりサイズの収納用品を見つけるのは案外難しいものです。それが見つかるまでの間、簡易的に使いたいのがショッピング紙袋の利用です。取っ手を取外し、高さは上部を折ることで、横幅は袋を縦に切ってかみ合わせることで、大きさが自由自在に変えられます。

衣装ケースの上手な使い方

プラスチックの衣装ケースを使用する場合、奥行が深いものは手前1/3ほどにオンシーズンの物を入れ、奥にはオフシーズンの物を収納。入れるものに合わせた深さを選ぶことも大切。深すぎると上にものを入れたくなって、何が入っているか分からなくなりがちです。